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11月07日土曜日 1998年11月1週 (はる食日記)

1998年11月1日(日) 晴
 晴れてはいるが、肌寒い。おや、11月ではないか。寒くてもしかたがないね。
 冬物を少々出す。月末に引っ越しを予定しているので、出しすぎず、寒くないようにしなければいかん。
 今日も、水底は山で虫取り。こんにゃくがおいしいらしい。
 金曜から土曜日にかけて徹夜だったので、昨夜午後11時にはぐっすりと電灯もつけっぱなしで眠ってしまった。そして、起きたのは11時。 まるまる12時間寝ていたことになる。我ながらめずらしいことだ。
 そういえば、中学、高校の頃、田舎の私の部屋は2階だったのだが、周囲に家が少ないためよく目立つ場所だった。私は今と同様に、深夜、 マンガや小説を読み、ラジオに耳を傾けて、あげくに電灯をつけたまま寝ていたのだが、人々はそんな明かりを見て、 なんと勉強する子どもだろうと思っていたらしい。
 さてと、現実の私は、のそのそと起き出して、部屋の掃除などを行なう。
 食事は…、手抜きですわ。昼が、ワカメとキクラゲにゴマをたっぷり入れ、海苔を添えたインスタントラーメンにキャベツサラダとご飯。夜は、 スパゲッティバジルソースにキャベツとソーセージとジャコの炒め物とご飯。とほほ。

食:12時、インスタントラーメン、キャベツサラダ、ご飯。
食:22時、スパゲッティバジルソース、キャベツとソーセージとジャコ炒め、ご飯。
その頃、水底は
朝:宿にて、ごはん、きのことわかめの味噌汁、きのこの佃煮、きのことわかめの味噌汁、きのこと豚肉の炒め物、春菊の胡麻和え、 きのこのみぞれ和え、白菜漬け2種
昼:大鹿村ビガーハウス(土産物屋兼食堂)にて、各自、朝雑貨屋で仕入れた鬼まんじゅう、石のような赤飯おにぎり、もらったかき揚げ、 自作オヤツ(くるみのビスコッティ、ペカンナッツのパウンドケーキ)
夜:宿にて、鮎の塩焼き、こんにゃくの刺身、マツタケのホイル焼き、川魚の刺身、鶏と野菜の素揚げ、クリタケごはん、マツタケ豆腐、 ごぼうの味噌添え、川魚のねぎ味噌炒め、大根の煮物、豆腐ときのこの味噌汁、野沢菜漬け

 


 

11月2日(月) 曇り
 寒い。今日予定されていた会議が急きょ中止になった。風邪がはやっているようだ。実は私も少々鼻がたれる。わざわざこんな日に、とも思うが、 髪を切りに行った。いつも髪を切るとちょっと風邪っぽくなるが、髪を切りたくなるのもこんな日である。私は髪の毛の数が異様に多いため、 ちょっと伸びると頭に熱がこもって頭痛の原因となる。ここ数日、「そろそろ」と思っていたところであった。それが風邪のせいなのか、 髪の毛のせいなのかは分からない。切ってみれば分かることだ。
 どうやら風邪のせいだったらしい。しかし、髪を切らなければ、頭痛はひどくなるだろうし、風邪の時に辛いだろう。風邪を引いたのも、 頭に熱がこもったせいかもしれない。ならば、風邪だろうが、風邪でなかろうが、髪を切らなければならないことには変わりない。ならば、よし。
 昼は、インドカレー屋に入り、本日のスペシャル(マトンと野菜)カレーとナンを食べる。カルダモンが効いていて、 風邪や胃腸にはよさそうである。その後、鯛焼きを食べ、小豆で体力を取り戻す。
 水底が帰ってくる前に、懸案であった障子の補修と網戸の補修を済ませる。
 夜は、水底のおみやげである手作りこんにゃくを用いて、刺身をつくる。それに、カボチャ、キノコ、里芋、厚揚げ入りの味噌汁、 大根葉とジャコと桜エビのピリから炒め、ゴボウのツナ・ゴマ・マヨ・サラダ・キュウリ添え、 ジャガイモのベーコンバジルペースト炒めチーズかけをこしらえて食べる。やっと日常が戻る。

朝:宿にて、ごはん、根菜ときのこの豚汁、つる菜のおひたし、茗荷の梅酢漬け、きゅうりの漬け物、きのこの佃煮(水底のみ)
食:13時、インドカレー、ナン、コーヒー、鯛焼き(私のみ)
食:20時、ご飯、味噌汁、コンニャク刺身、ツナゴボウサラダ、バジルジャガイモ、大根葉炒め。

 


 

11月3日(祝) 晴
 冬の中ですっきりと晴れてちょっと暖かくなった1日という風情。わが親愛なる友人たにお(独身男性、会社員) も引越しが決まったという連絡があり、身内界隈では突如として引越しブームになってしまった。
 たにお氏の部屋は、私がひとりでいたころにはよく訪ねたものだが、水底とともに住むようになってからは一度も訪ねていなかった。 水底がぜひ見たいと言うので、みやげに団子を持って遊びに行く。狭い部屋はパソコンが入り、身動きができなくなっていた。かつては、 ここに5人ほど集まって鍋をしたり、3人で牡蠣打ちからはじめた牡蠣づくしパーティをしたこともあった。彼は、ここに4年ほど住んだことになる。 帰りに、別の友人からの預かりものをもらった。ハムと漬け物らしい。
 水底がつい先日から、「ハムステーキ」とつぶやいていたので、ちょうど良い。夕食にはハムステーキとしよう。
 ところが、である。いただいておきながら恐縮するのだが、ロースハムを厚切りにして焼いて食べたれば、これが、腹にたまる。 口の中にはアニアニと何かが残る。ううっ、市販一般製品ときたら…。すまぬ。食べたが、腹が重い。残りは、明日、焼きめしにしよう。ならば、 おいしいだろう。
 ちなみに昼は、スパゲッティを食べる。昨日の大根葉炒めを使い、ニンニク、トマト、しめじ、大根を炒めたもの。水底が作ってくれた。 うまかった。飯のおかずにもなる。

食:13時、ごはん、スパゲッティ。
食:21時、ご飯、ハムステーキ・ニンニクと椎茸添え、キュウリとキャベツのユズマヨサラ、里芋と大根とコンニャクとゴボウの煮物、 小松菜と油揚げの味噌汁、どんから味噌。生卵(水底のみ)。

 


 

11月4日(水) 晴
  本日、里地ネットワーク主催で民族文化映像研究所のセミナーに参加。
 民族文化映像研究所は、主に日本の民族(民俗)を映像で残す仕事をしている。今日は、高知県椿山の焼畑とその村について、 1970年代に4年ほどかけて撮影した映像を見て、その後、研究所所長で映画のディレクターである姫田さんに話を聞くというもの。この映像が、 おもしろい。まず、焼畑の方法やそこで栽培される雑穀の播種、収穫方法、伝統的でていねいな豆腐の作り方、 数世代に渡るヒエの備蓄や食べものに対する思い、地域習俗などがていねいに、そして撮影者の節度をもって描かれていた。
 傾斜30度のまさに急な斜面にへばりつくような30世帯の小さな集落。画面一杯の山が何度もあらわれる。
 インタビューがあるわけでもない。様々な人の行為、自然の摂理を描き、時に語るだけの映像。しかし、この映像は、集落とは何か、社会とは何か、 農という営みとは何か、生活とは何か、現代の我々が何を見失っているのかを無言のうちに語りかけてくる。
 その静かな迫力と、静かな空間は、とても居心地の良いものであった。
 映画は体験ではなく、二次体験にしか過ぎない。しかし、「百聞は一見にしかず」。たとえば、「脱穀」の一言ですまされる行為が、 どんな工夫と歴史を持つ知恵なのか、「焼畑」という言葉でくくられる一連の所作が、単なる農業形態を超えて、生産、消費、生活、 存在にまでかかわることなのか、言葉で規定されない映像のメリットがここにある。
 また、映画のあとに伺った姫野さんのお話は、文化論、言語論、宇宙論、民族学など幅広い論や学を超えて、人と人との関係や、社会、 人のありよう、個人の、集落の存在について考え、行動するエネルギーを与えてくれるようなものであり、不思議な、そして、楽しい、 久しぶりに知的興奮のひとときを過ごすことができた。
 映像に、山の上で食べる夏みかんや、祝いの席、先祖を供養する蒸し饅頭などが登場し、腹がへる。
 終わってからついついラーメン屋さんの香りに惹かれ、水底とふたりで入る。博多系とんこつで、シンプルでもなかなかの味。

食:12時、もち粟入りご飯、ハムとタマネギとニンニクの焼きめし、 小松菜とサツマイモと油揚げの味噌汁、煮物の残り、煮物の汁で煮た高野豆腐、サラダの残り、どんがら味噌。
食:21時、ラーメン。

 


 

11月5日(木) 晴
 木枯らし一番。ぐっと冬らしい天気になる。友人3名を招いて、手打ち蕎麦をふるまう。蕎麦粉8割に地粉2割を使い、500gずつ2回、 合計1kgの蕎麦を打つ。蕎麦は実に面倒な作業だ。蕎麦は水を吸わないため、水回しと言って、少し水を入れては、 指でぐるぐるぐるぐると押すようにかき回す作業を、何度も何度も繰り返し、パウダーが粒になり、粒が小さな玉になり、かたまりになるまで、 根気よく回し続けるのである。一度に大量につくらないと労働力が食事のカロリーを超えてしまいそうな作業である。が、おもしろい。
 合わせて、友人のひとりに、手抜きうどんの実践を披露。安く、かつ、おいしく簡単にできるうどんである。魚柄仁之助氏のレシピによるもの。
 さて、ふるまったのは、他に、人参とタマネギと桜エビのかき揚げ、サツマイモとジャガイモのフライ、蕎麦かりんとう、ポークパストラミ (もらいもの)である。
 さらに、水底が、パンプキンパイを作り、デザートとする。食べた。

食:14時、買い食いのおいなりさん。
食:18時、手抜きうどん、手打ち蕎麦、かき揚げ、サツマイモとジャガイモのフライ、蕎麦かりんとう、ハム、パンプキンパイ、ビール、 オレンジジュース。

 


 

11月6日(金) 晴
 朝、炒り豆腐と味噌汁をこしらえ、ご飯を食べて市ヶ谷へ。学校給食ニュース関係の打ち合わせ。どうも悪い風邪がはやっているようだ。昼、 そのメンバーと日本テレビ前のうどん屋で昼食。午後、飯田橋で遺伝子組み換え関係の会合。夕方、そのメンバーと喫茶店でO- 157や牛の品種の話で盛り上がる。夜、目白で里地ネットワーク関係の会合。地域づくりのあり方について話を聞く。ひさしぶりに、 12時間働いた。
 夜は、買えると水底が水餃子を作ってくれていた。堪能する。

食:8時、ご飯、人参入り炒り豆腐、ジャガイモフライ、豆腐と油揚げと葱と呉汁素の味噌汁、納豆。
食:13時、うどん、ご飯。(私)
食:23時、ご飯、水餃子、葱と油揚げの味噌汁、炒り豆腐。


 


 

11月7日(土) 曇り
 午前中、不動産屋に行き、新住居の契約を済ませる。えらくきちんとしたところで、細かいところまで説明をしてくれる。 本来そうあるべきなのだろうが。しかし、阪神大震災や地下鉄サリン事件以後、ずいぶんと契約条項が厳しくかつ細かくなっている。また、 不況ということもあるのだろう。まいるね。とりあえず、新居が決まってめでたしめでたし。しかし、駐車場が付いていて、 車を持っていないので何となく口惜しい。
 午後は、栄養士の勉強会で短大の栄養学教授に話を聞く。あまりに食物が多様化しているので、それが何からできているのか、 どういう栄養があるのかを知ることが難しくなっている状況の中、食物が何から、どのように作られていることを知ることが大切だというお話だった。
 それにしても、食の外部化とは、誰が、どのようにして、何から作っているのか分からないものを、購入して食べるということである。しかも、 その分からない範囲というのは、加工度が進むにつれ広がっていく。みんなよくそこまで他人を信じられるものだ。ある意味で、 社会が成熟したと言えるのだろうか。生命の源を、まったくの第三者にゆだねているわけであろう。それだけの信頼がなければ、 そのような委託はできないと思うのだが、いかがか。
 私は、不信のかたまりのような人間なので、素材ひとつとっても、どこから来たのかが気になって仕方がない。

食:12時、パン、オレンジジュース。
食:18時、ご飯、ケチャップハムライス、キャベツとキュウリのサラダ、炒り豆腐、小松菜と大根と油揚げの味噌汁。

 

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11月14日土曜日 1998年11月2週 (はる食日記)

8日のスープスパですってば。

 


 

1998年11月8日(日) 晴
 久しぶりにフリーマーケットに行く。明治公園だ。日本リサイクルネットワークという新しい団体が、他のお祭りに合わせて開いたものである。 快晴だったので、久しぶりの開催にも関わらず大勢の人々が参加していた。
 フリーマーケットはおもしろい。安く、いろんなモノが買える。また、人の生活の一端をかいま見るようで、それも楽しい。人々は売り手であり、 同時に買い手にもなる。かくいう私も、ジャガイモ2kgを200円で購入。へっへっへ。
 屋台的に出店していたタイカレー、ガーナカレー、ガーナ風豆煮込み、柿の葉寿司を食べる。柿の葉寿司はサバ寿司を柿の葉でくるんだものである。 柿の葉は制菌作用があるので、非常に理にかなった食べ物である。
 さすがにここのところ毎日朝早く起きているので、身体が疲れている。夜は、コーンクリーム缶を使い、タマネギ、牛乳、ジャガイモ、 塩豚を煮込んだスープを作り、そこにスパゲッティを入れたものをメインに、カボチャと里芋の味噌汁などをこしらえ、ご飯とともに食べる。

食:9時半~16時にかけて、タイカレー、ガーナカレー、ガーナ風豆煮込み、柿の葉寿司。
食:21時、ご飯、コーンクリームスパ、味噌汁、キャベツとハムの炒め物、サンマの缶詰。

 


 

11月9日(月) 晴
 午前中、小学校へ食教育の取材。腹が減っていたので、近くのおばあちゃんがやっているパン屋で焼きそばパンを食べる。小振りだが、 青海苔がとてもおいしい。
 昼は、コーンクリームの残りに、キャベツと牛乳、チーズを足して野菜の煮物を作る。それに、 昨日の味噌汁の残りにジャガイモを加えたものなどを食べる。
 夜は、水底がジャガイモとハムと片栗粉を使って、ジャガイモのお焼きをつくる。これが餃子のようでおいしい。ひじきは鉄分が多いので、 貧血予防によいのだ。使い勝手がよいので、どんどん使うとよい。
 どうも人と毎日会っていると、日記の文章が乱れてくるのはなぜだろう。今週も毎日のように外出しなければならない。そのために、 仕事の時間も厳しくなる。年の瀬が近いのだな。

食:10時、焼きそばパン、バナナ。
食:13時、キャベツのチーズ煮、昨日の味噌汁の残り、ご飯、ウマズラハギの干物、高菜の漬け物。
食:20時、あわ入りご飯、豆豆スープ、ポテトサラダ、ジャガイモお焼き、ひじきと人参の煮物、キャベツとハムの焼きそば。

焼きそば

ひじき煮(人参たっぷりです)

 


 

11月10日(火) やや曇り
 引越し運送屋の見積もりがあるので、朝から片づけをする。このところちゃんと朝に起きているので、眠い。睡眠時間が足りないのだ。
 どうやら、我が家には1トンを超す本があるらしい。

食:10時、粟入りご飯、豆豆スープ、ひじきと人参の煮物の残り、ジャガイモお焼きの残り、 焼きそばの残り。
食:15時、あわ入りご飯、大根と里芋とカボチャと油揚げの味噌汁、キャベツと人参とハムのピリから春雨炒め、 大根葉とジャコのゴマ炒めふりかけ。
食:23時、あわ入りご飯、豆豆スープ、春雨とマカロニとキュウリ入りポテトサラダ、大根葉の残り、春雨炒めの残り。

 


 

11月11日(水) 晴
 農林中金総合研究所を訪ねる。食、農、学校給食関連の様々な資料を預かる。その後、JAビル地下の農文協書籍販売コーナーへ。 農業関係の書籍がとても充実していて楽しい。発酵関係の資料を探すが、あまりないのが残念。
 広島大学で国際政治学を教えていたテニスとホワイト(ウィスキー)が大好きな名物教授が亡くなった。学生が研究室に溜まると、 サッポロの2リットル入りでかビンとホワイトを1瓶ずつ買いに行かせ、それを飲みながら話をするのが好きな先生だった。私も数度、 他の友人とお邪魔したことがある。もう、この時代、ホワイトなど誰も見向きもしなかった。 ストレートで飲むと舌をつつくホワイトの匂いが思い出される。学生とテニスをする姿がいつも見られた。広島大の校舎はすでに移転してない。
パレスチナ問題をずっと追いかけておられたが、そのパレスチナは今もまだ解決の糸口が見えていない。今頃は中東の上空におられるのだろう。 ご冥福をお祈りします。

食:12時、スパゲッティ水底風(大根、ジャガイモ、唐辛子、ニンニク、キノコ入り)。食: 16時、チーズトースト、コーヒー。
食:21時、あわご飯、大根葉の残り、ほうれん草のおひたし、水底風カレー(ジャガイモ、人参、キノコ、レンズ豆、その他)。

 


 

11月12日(木) 晴
 里地ネットワーク、提携米ネットワークなどの打ち合わせ。水底は、昆虫採集に出かけた。水底が前日、紅玉を使って作ったアップルパイは好評。
 水底実家より、自然薯をいただく。ごりごりすりおろして、味噌汁でとき、ご飯にかけて食べる。残念なことに押し麦が切れていた。 最近使っているもちあわを入れると、麦とは逆にご飯がねっとりするので、本日のご飯は、銀しゃり。

食:9時、水底風カレー、あわご飯、大根葉の残り、納豆。
食:12時、水底アップルパイ。(私)
食:12時、韓国料理(水底)
食:13時、助六弁当(私)
食:20時、ご飯、自然薯、大根とほうれん草と油揚げの味噌汁、カボチャとジャガイモとハムとキュウリとキャベツのサラダ、サンマの蒲焼き(缶) 。

 


 

11月13日(金) 晴
 毎日晴れている。朝晩めっきり冷え込む。今日は、日本消費者連盟で遺伝子組み換え関係の打ち合わせ。その後、民族文化映像研究所で映画を見る。 本日は、石川県・石崎の漁民の生活を描いた40年代はじめの記録と、新潟の北部に暮らす半農半漁の地域で、12月2日に行われる男達の「籠もり」 と、そこで行われるボタモチ祭りについてだった。
 昼は、自然薯と小麦粉、キャベツ、塩豚、スルメ天ぷら、青海苔などでお好み焼きを作り、味噌汁とともに。
 仕事が煮詰まりはじめている。忙しい! (悪いことではないのだが…)

食:11時、ご飯、自然薯、お好み焼き、サラダの残り、味噌汁。
食:20時、中華料理屋にて、ご飯、ビール、餃子、鶏皮のピーマン炒め、ホルモン炒め、麻婆豆腐、ニンニクの芽炒め。

 


 

11月14日(土) 晴
 水底は、鍋を食べに友人宅へ。私は仕事をすることにした。
 昼、キツネライスをつくる。油揚げをめんつゆで煮て、ショウガをすりおろし、ご飯に乗せたものだ。これは簡単で、とてもおいしい。 卵を溶き入れてもよい。お試しを。

食:10時、トースト、キャベツとハムの炒め物、コーヒー、オムレツ。
食:15時、チャーハン、キツネライス(私のみ)
食:16時~、水底友人宅にて鍋。サンマのつみれなど、最後はラーメン(水底のみ)。
食:23時、ご飯、里芋と人参とひじきと油揚げの味噌汁、春菊のごまよごし、ポテトとキュウリのサラダ、目刺、肉まん。

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11月22日日曜日 1998年11月3週 (はる食日記)

22日のピエンロー風。ビーフンのかわりに春雨が…。

 


 

11月15日(日) 晴
 さすがに忙しくなって、わたわたしている。11月が半分終わったのに、部屋の片づけも、仕事も終わっていない。焦燥感のピーク。 この山を越せば楽になれるはずだと思ってがんばる。
 そう言いつつも、料理には凝ってしまう。昼には、先日好評だった人参入り炒り豆腐をあらためてこしらえたり、 豆を数種類と塩豚を利用した豆カレーを前日から仕込み、人参、ジャガイモ、豆腐を揚げて入れてみたりと、 思いつきと工夫の情熱は料理に向ってしまう。
 昔から、そういう人間なのだから、しかたがないが。

食:11時、ご飯、春菊のごまよごし、春菊と豆腐とワカメの味噌汁、人参入り炒り豆腐、昆布納豆。
食:21時、豆カレー、あわご飯、豆腐揚げ、納豆昆布(水底は卵)。

 


 

11月16日(月) 曇り
 仕事のピーク! うわおう。
 夕食には久々の鍋。今年は暖かいねえ。まだ、本格的な鍋が2回目だ。今回の鍋は、鶏肉をメインに、キノコ、白菜、カブ、里芋、小松菜、豆腐、 豆モヤシ、そして、うどんという組み合わせ。たれは、これまでと同様、水底が、ごまだれ中心、私が、酢醤油中心で、これに、ゆず、ゆずコショウ、 唐辛子などを組み合わせたもの。

食:12時、豆カレー、あわご飯、昆布納豆、 インスタントラーメンにキャベツとモヤシをたっぷり入れたもの。
食:20時、鶏の水炊き(鍋)、ご飯。

 


 

11月17日(火) 曇りのち晴
 今日は、休みである。なぜならば、夜中に流星雨を見るからだ。わざわざ車を借り、 群馬県の榛名の山中にある有機農業生産者の畑に行くことにした。
 仕事はとりあえず、小休止。また、明日からがんばろう。でも、明日も使いものにはなるまい。徹夜だろうからね。
 夕方、焼肉を食べる。ふたりでセットを頼んだのだが、我々は、肉だけを食べることができない。味が付いている肉には、必ず、 一口のご飯が必要なのだ。肉の量が多くなると、当然、ご飯の量も多くなる。肉は少なくて、ご飯がたっぷりある方がよいのだ。しかし、 これを店でやると、ただの貧乏にしか見えない。今回は、肉が多かったので、必然的にご飯が多くなって、大飯ぐらいにしか見えなかっただろうが、 そのような感覚は釈然としない。
 そりゃあ、経済的に裕福ではないが、なぜ、このような光景が貧乏に見えるのだろう。
 肉がたっぷりで、野菜や米はちょっとというのが、一般的な外食光景になっているからだ。しかし、穀物と野菜をたっぷり食べて、 豆によってタンパク質を摂取し、適度の魚肉タンパクと油脂の存在が食卓に花を添えるという食事こそ、ごちそうではないだろうか。
 そのあたり、どうだろうかねえ。
 さ、星を見よう。

食:12時、鍋の残りにラーメンと豆モヤシを入れたもの、しょうゆ味ベースに。
食:18時、焼肉定食。

 


 

11月18日(水) 晴
 見た! 見た! 見た! 群馬県榛名郡の山中は、最高の状況だった。途中雲が出たものの、すぐに引いて、0時から4時過ぎまで、 たっぷりと堪能させていただきました。気温が0度近くまで下がる中、よくもまあ、外で寝っころがっていたものよ。しかし、 ちゃんと主な流星はすべて見ました。火の玉! 全天が一瞬にして光るさまは壮絶だった。これが、人工灯のない頃ならば、 寝ていても目が覚めるような明るさであっただろう。
 明け方数時間寝て、生産者の畑で唐辛子、白菜、ブロッコリー、ほうれん草、水菜、人参、キャベツなどをいただいて帰る。
 昨夜からろくなご飯を食べていないので、いただいた野菜を使って鍋にする。夕方、あまりいい魚がなく、ワタリガニとサンマを買ってきて、 ワタリガニでだしをとり、サンマを叩いて、つみれにする。白菜、水菜、豆腐、うどん、長葱のいたって素朴な鍋。

食:1時、カップ麺。
食:6時、味噌汁、パン。
食:11時、だるま飯(水底)、わっぱ飯(私)。
食:19時、あわご飯、海鍋。

 


 

11月19日(木) 晴
 やはり疲れていたのだろう、12時間ほど眠り続けた。今日は仕事である。とにかく、仕事。そして、引越しの準備あるのみ。 日常はこうして帰ってくる。
 昼は、水底がブロッコリーとアサリのスパゲッティとほうれん草のおひたしを作る。小さなほうれん草だが、とても味が濃くて甘い。さすが、 土がしっかりしているのだな。
 夜は、残った鍋に味噌と餅、水菜の残りを入れ、味噌汁を仕立てる。また、油揚げをかつおぶしと昆布と干し椎茸のだしで煮て、さらに、 葱を入れたきつねを作って、どんぶりにする。
 油揚げというのはよくしたもので、焼いてもうまい、煮てもうまい。同じようにご飯にのせて食べるのでも、まったく違う味と食感になる。 油揚げはとても心地よい食べ物だ。
 そういえば、私の実家は母方の祖母の隣にあったのだが、この祖母は、晩年近くに親類の油揚げ屋さんの手伝いをしていて、 よく油揚げをもらったものだ。
 油揚げはおいしい。それは、豆腐がおいしくて、油がおいしいから。つまりは、大豆がおいしくて、ゴマやナタネがおいしいからでもある。あ、 ナタネはあるていどきちんと精製する必要がありますけどね。

食:14時、ブロッコリーとアサリのスパゲッティ、ほうれん草のおひたし。
食:21時、あわご飯、鍋味噌汁、きつねどんぶり。卵(水底のみ)。

 


 

11月20日(金) 晴
仕事と片づけ。あと1週間だ、がんばろう。
夕飯に、里芋とサツマイモを入れた味噌汁をつくる。サツマイモと人参のキンピラは好評だった。

食:13時、焼きそば
食:22時、ご飯、芋汁、納豆、芋キンピラ、サンマの蒲焼き、ほうれん草のおひたし

 


 

11月21日(土) 晴
仕事と片づけと23日のコミティア(同人誌即売会)出展のための準備。
今日は、カレー。セロリをたっぷり使う。水底は、いろんな豆とカッテージチーズを使ったサラダをこしらえる。

食:13時、芋汁の残り、納豆、芋キンピラの残り、キャベツコンビーフ
食:20時、カレーライス、ほうれん草のおひたし、豆サラダ

21日の芋キンピラ

 


 

11月22日(日) 曇り、雨
本日は、片づけとコミティア準備。
夕飯は、ピエンローを行なう。豚バラ肉と鶏肉と干し椎茸と白菜、ビーフンでつくるシンプルで奥の深い鍋である。

食:11時、カレーライス、ほうれん草のおひたし、豆サラダ
食:20時、ご飯、ピエンロー、キャベツとターツァイと油揚げの炒め物、ジャガイモ塩豚炒め、ほうれん草のおひたし。

キャベツと大菜炒め

22日の豆サラダ

22日のカレー

 

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11月30日月曜日 1998年11月4週 (はる食日記)

29日、新居にて。中華風焼きそば

 


 

11月23日(月) 晴
コミティア出展。本を売る。
勢いでお弁当をつくる。鍋の残り鍋、レンコン、大根、里芋、生海苔、チンゲン菜、ジャコ、油揚げを入れたもの、自分で味噌を入れるなど。
夕飯も勢いでいろいろ作る。野菜を整理するためなのだ。

食:7時、ご飯、ピエンロー
食:10時、おやつに焼芋
食:12時、お弁当(ご飯、梅干し、キャベツとターツァイの油揚げ炒め、ジャガイモ塩豚炒め、ほうれん草のおひたし、豚と鶏の煮物ごまだれ)
食:20時、あわご飯、鍋の残り鍋、レンコンサラダ、キュウリとキャベツのサラダ、焼芋フライ、豆サラダ、ほうれん草のおひたし、 キャベツとターツァイの油揚げ炒め、里芋の煮っ転がし。

 


 

11月24日(火) 晴
仕事と引越し準備。
卵を処理するため、夕飯にたまご丼の頭をつくる。タマネギをめんつゆで煮て、大量の卵を溶き入れ、とろ火でかき回して、 半熟になったところで火をとめたものである。これはうまい。

食:10時、あわご飯、鍋を味噌汁、レンコンサラダ、キュウリとキャベツのサラダ、焼芋フライ、 里芋煮。
食:16時、大根葉と小松菜と大根としいたけのスパゲッティ。
食:21時、ご飯、たまご丼の具、里芋煮、大根と里芋と小松菜の味噌汁、納豆、レンコンサラダ、キュウリの酢の物。

 


 

11月25日(水) 晴
引越し準備。
いよいよ本格的に引っ越し準備。元気はまだある。

食:10時、ご飯、雑煮(小松菜、大根、じゃこ)。
食:15時、スパゲッティ不明風(大根、小松菜、じゃこ、塩豚、ケチャップ醤油味)、コロッケ、シュークリーム。
食:21時、外食(インドカレー)

 


 

11月26日(木) 晴
引越し準備。荷物の多さに動揺。何度もあちこちに段ボールをもらいに行く。
ご飯は、すべて外食。ふう。

食:9時、うどん(冷蔵食品)
食:13時、ミートボール、鶏のトマト煮込み(メキシコ料理)
食:21時、ご飯、味噌汁、餃子、コロッケ、鶏の唐揚げ、レバ炒め、そのほか…、ビール(居酒屋)

 


 

11月27日(金) 晴のち曇り
引越し当日。友人4人が来てくれる。とくに、いろいろ世話になっているN氏は、体力があるので、私があっという間に息を上げているとき、 平気な顔で、私よりも多くの荷物を運んでいた。ありがたい。
夕飯は、ようやく新居にて作る。ご飯と、豚肉、鮭、野菜を焼き、最後に焼きそばを食べるだけだったが、落ち着く。水底の友人H氏と。

食:7時、おにぎり、カップ麺。
食:13時、カツカレー、サラダ(テイクアウト)
食:20時、ご飯、豚と鮭のバーベキュー。

 


 

11月28日(土) 晴
とても風が強い1日だった。新居からは、林を通して多摩川を見下ろせるのだが、林の広葉樹は今日1日でざんざんと葉を落とし、冬支度をはじめた。
本の一部を出す。まだ、住める状態ではないが、エアコンが届くなど、徐々に我が家になっていく。まだ、風呂の調子が悪いので、 不動産屋との交渉は続く。
バリ米を使ってアサリのパエリアをつくる。タマネギとニンニク、ショウガのみのシンプルな料理である。塩味がおいしい。
夕飯は、鶏のモツを使い、コンニャク、白菜、春菊、豆腐を味噌で煮込んだもの。名古屋味噌だれを加えて食べる。これに、 水底手抜きうどんを入れてできあがり。

食:13時、アサリのパエリア。
食:17時、ラーメン(外食)。
食:22時、鶏モツ土手鍋うどん、ご飯。

土手鍋うどん


 

11月29日(日) 曇りのち晴、 その後さらに曇り
昨日とは一転、風のない1日。旧宅の掃除と鍵の返却などを行なう。まだ、引越し疲れが残っていて、身体のあちこちが痛い。

食:12時、鶏モツ土手鍋雑炊。
食:15時、パン(旧宅にて)。
食:22時半、半かた焼きそば、モヤシと油揚げと大根葉の味噌汁、冷や飯。

 


 

11月30日(月)  曇りのち夜になって雨
久しぶりに雨が降った。
水道の工事準備など。風呂の調子が悪いので。
昨日、水底がサバをさばいて塩をしていたので、それを焼いて食べる。脂がのっていて美味。豚バラ肉が余っていたので、大根、人参、豆腐、 ジャガイモ、タマネギ、チンゲン菜などを入れて豚汁を作る。豚があまりおいしくないので、だし用に入れたジャコの味が立ってしまった。しかし、 それはそれでおいしい。
夕方、豚汁の残りにご飯と卵を入れて雑炊にする。
夜は、人参と菜入りのポテトサラダや大根葉を刻み込んだオムレツをつくる。メインは、サバ。
今月は、後半の日記ががたがたになってしまった。
あまりに忙しすぎると、こうなってしまうのだ。反省。

食:12時、ご飯、豚汁、塩サバ焼き、大根おろし、納豆、モヤシのナムル。
食:17時、豚汁雑炊。
食:23時半、あわご飯、長葱と油揚げと大根の味噌汁、塩サバ焼き、ポテトサラダ、大根葉オムレツ。

水底特製塩サバ

| カテゴリ:はる食日記 | 1998年11月4週 | 1998年11月30日

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