2002年1月1日〜8日

お雑煮、九州の一地方にてこういうのが食べられます 我が家のおせちです

1月1日(火)
晴れ。午後ゆっくりと起きる。ベランダより富士山の方に傾いた太陽をおがみ、腰が治り平生の生活となるよう祈る。現在体重64kg前後。低いときで62kg台、多いときは65kgぐらい。昨年よりはずいぶんとやせる。夏から腰を痛めていて寝たきりとなり、食欲を失ったり、薬やその後のリハビリ水中歩行のせいでずっとやせている。9月には71kgか72kgほどあったことを考えるとずいぶんとやせた。しかし、もう少しやせてもよい。プールで歩いて体重をもう少し落とそうと思う。今年の目標である。もちろん、健康第一。
年賀状を作成し、投函する。
年賀状の文は、「謹賀新年 今年もよろしくお願いします。
我々は、相変わらず食べもののことで頭をいっぱいにして暮らしています。
いろいろ難しい言葉が飛びかう昨今で、ついついまどわされてしまいそうですが、大切なことは食べものが手にはいること。
食べものがなければ生きてはいけません。
食べものが体をつくり、心をつくり、生活をつくります。
社会も、文化も、自然環境も、人間がどこで、なにを、どう食べるか次第。
最近は、食べもの調達力について考えるようになっています。
納得のいく五穀や野菜、魚、肉を手に入れることは、なかなか難しいもの。
年々、高度な流通と技術の粋を極めた「食品」が幅を効かせています。
お金だけでない、調達力を高めていこうと思います」
今年の水底漫画はカラーふたこまで、前日の食事風景を描いたものとした。
今年のおせち料理は特に凝らなかった。昆布巻きはいただきものの身欠き鰊を巻いたもの。我が家は鮭を巻いたもの。黒豆の煮物もいただきものと自作の2種。我が家のは、食材専門店で購入したもので由来は不明だが、ふっくら仕上がる。このほか、紅白なます2種、北海道の縞海老を煮たもの、蓮根のキンピラ、蒲鉾がお重に並ぶ。煮しめは、蓮根、八頭、長人参、芋がら、干し筍、干し椎茸、昆布のみで素朴なもの。このうち、なますと煮しめは私の作。雑煮は、鯣、焼き海老を前夜から水に漬けておき、鶏肉、小大豆もやし、三つ葉、薄口醤油、塩、日本酒ですまし仕立てにしたものである。私の故郷の雑煮である。夜は、ご飯と残っていたおでんに油揚げと餅の巾着、大根、卵を追加したもの、春菊のごまよごしが加わる。こちらは水底作。

食:14時、お雑煮、おせち料理。
食:22時、ご飯、おでん、春菊のごまよごし、おせち料理。


1月2日(水)
晴れ。強風。午後遅く起きる。水底腹を減らしている。水底妹のパソコンをグレードアップしにいく。帰宅後、自分のパソコンが立ち上がらない。いろいろ調べてみると、メモリが死んでいた。電圧が不安定なせいだろうか。とりあえず代替のメモリで立ち上げ直す。それ以外は大丈夫だったので一安心する。
水底がぜんざいをこしらえる。三温糖と良質の小豆、それに、おいしい餅のそろったぜんざいは、本当においしい。心の底から嬉しくなる。ぜんざいは夜になって食べたのだが、起きてから夕方、ご飯も食べている。早くも今年最初の納豆である。おでんの残りやおせち料理などとともにいただく。今年もおいしいご飯を食べ続けられるよう、健康でありたい。

食:16時、ご飯、納豆、おでん、春菊のごまよごし、おせち料理、キムチ、海苔の佃煮。
食:22時、ぜんざい。


1月3日(木)
晴れ。本日も私は夕方に起きる。水底が腹を減らしている。ついに本日、自宅サーバが立ち上がる。いよいよ本当の意味で「ホームページ」を運用することとなる。もちろん、それに先駆けてセキュリティなどいろいろめんどうなこともある。しかし、自宅で仕事と生活を両立させることとしてやっているのであるから、できることはできる限り自分のところでやりたい。技術を手にすることはすばらしいことだ。たとえ、それが、遺伝子組み換えのような技術であっても。問題は、それを、どのように使うか、ということである。遺伝子組み換えを実験室で管理下においてやっている上では私は問題ないと考える。しかし、それを、開放系空間で、つまり、普通の場所で、普通に栽培し、組み換えた遺伝子を拡散していくのはどうだろう。そういう長期的な実験は誰もしていないのだし、今後どのような問題が起こるかわからないではないか。今、安全だと思われているから、という理由で許容することはできない。完全否定することはないが、現状はまったく許容できない状況である。話がそれてしまった。
本日も夕方に起きたため、水底がすでに鍋の用意をしている。白菜、大根、人参、葱、春菊、春雨、鶏肉、豆腐。鍋の王道である。昨日、煮しめに豚バラ肉を茹でたものと高野豆腐、こんにゃくを追加しておいた。これも食べる。豚が入っているのに味はほとんどそのままであった。

食:16時、ご飯、煮しめ、鍋、おせち料理。
食:23時、餅、鍋、おせち料理。



1月4日(金)
晴れ。プール開き。仕事開き。クローン羊ドリーの老化が進んでいるという。クローン親の老化カウント染色体テロメアを引き継いだドリーは、生まれたときから余命が短いのではないかという説があった。はからずもそれを実証する形になりそうである。
本日もゆっくり起きる。水底、ご飯を炊き、鍋に白菜、鮭の切り身、うどんを加えて増殖させている。それを食べる。水底外出。私は仕事。夕方プールに行く。歩くとお腹が減るような気持ちになる。そこで、帰宅するなり、雑炊をこしらえて食べる。こんなとき、鍋の残りはとても嬉しい。もちろん、溶き卵も落とす。そろそろ煮しめがなくなってきた。おせちも終わりか、と思ったら、水底がなますを食べたりないと言うので、また紅白なますをつくることになった。三浦大根と長人参、砂糖、塩、ごま、酢を使用。なますはおいしい。
水底、友人に関西のおいしい旭ぽん酢をもらって帰る。ちょうど、三陸のおいしいぽん酢が切れたところだったのでさっそく使わせてもらう。ぽん酢は、きちんとした酢屋や醤油屋、あるいは専門店のものに限る。値段は、一般に売られているものの倍以上するが、いい酢、いい醤油、いい柑橘を使えば、そのくらいにはなるのだ。それがいやなら、作ればよろしい。いい酢、いい醤油、いい柑橘があれば、うまいぽん酢はすぐにできる。いいだしが加わってもよい。鮮烈な酸味と香りが、どんな鍋でもおいしくしてくれる。素材の味を大切にするのも、よいぽん酢の条件である。

いただきもの:旭ぽん酢

食:13時、ご飯、鍋。
食:21時、雑炊、煮しめ。


1月5日(土)
晴れ、曇り、霰、突風。寒波来襲、通り過ぎる。知らなかったのだが、フィリピンは砂糖の輸入国になっていた。かつて80年頭まで世界の砂糖壺と呼ばれていた国が、である。ネグロス島で飢餓が発生したのは砂糖の国際相場が暴落し、それによってプランテーションの労働者たちが収入を失ったのが原因である。今、私が時々食べているバランゴンバナナは、これに対して、いかにして経済的な自立を作り上げるか、と、フィリピンと日本のNGO、労働者、生協などが考え、生まれた商品である。無農薬、ポストハーベスト農薬のない、プランテーションではないバナナを収穫し、箱詰めし、日本の生協らが購入する。みためは悪いが、そこには人々の思いが込められている。今でこそ、無農薬バナナやオーガニックバナナをスーパーでも見かけるが、90年代前半は衝撃であったのだ。何しろ、傷だらけ、不揃いなバナナである。しかし、味は、おいしい。もっとも、最高、というほどではないが。 仕事をして、プールに行く。パソコンを仕事部屋に戻し、元のように椅子に腰掛けて仕事をしようと1日よりがんばってみたが、やはりまだ腰がつらかったので、また、生活部屋の布団の端にパソコンを据えつけて、寝っ転がる。口惜しいがあせってはいけない。 本日は私がご飯をつくる。いつものように大麦入りのご飯を、飯炊き専用土鍋で炊く。削り節でだしをとり、葱と豆腐の味噌汁を仕立てる。キタアカリとメークインの混ざったポテトサラダをつくる。茹でてつぶして、弱火にかけながら、白コショウ、酢を入れ、あら熱がとれたらマヨネーズであえる。白菜の菜焼きをつくる。昨日仕込んだなますも食べられる。納豆も食べる。いつものご飯が戻ってきた。夜は、刻みうどん。揚げを焼いて刻んだものをのせたうどんである。だしは、焼きあご、昆布、鰹。薄口醤油、みりん、塩で味をととのえ、長葱をさっと煮る。そこに青葱と刻み油揚げをのせる。うどんを茹でるついでに、残っていた豆腐も茹でてのせる。柚子ごしょう、七味をかけて食べる。

宅配:鶏もも肉、葱、白菜、豆腐、油揚げ、甘藷、長人参、大根、ブロッコリー、セロリ、みぶ菜、八頭、蜜柑

食:13時、ご飯、味噌汁、菜焼き、なます、ポテトサラダ、納豆、雑炊残り、煮しめ、市房漬け、キュウリ漬け、海苔の佃煮、黒豆。
食:20時、豚まん、刻みうどん、ご飯、なます、菜焼き、ポテトサラダ、海苔の佃煮、黒豆。


1月6日(日)
晴れ。夕方起床。プールには行けず。仕事をする。2000年の食料需給表によると、日本人のひとりあたりの米消費量は年間64.8kgとなった。ついに65kgさえ下回った。ちなみに、戦後日本人がもっとも米を食べたのは1966年前後で120kgぐらい。隣国韓国でも米の消費減が問題になっている。しかし、年間93kgに落ちたといっているぐらいであり、韓国の方がずっと「瑞穂の国」であることがわかる。これから高齢化を続け、一方で輸入品に頼る食生活を続ければ、当然米の消費は減っていく。水田はますますいらなくなる。水田がなくなっていく。不思議な日本が訪れようとしている。
昨日の味噌汁に大根とかつおだしを増やした味噌汁。葱が刻み込まれた納豆。大根おろしに鮭の皮、鮭のハラスの焼いたの。そして、常備菜の数々。海苔の佃煮、なます、キムチ、キュウリの漬け物、市房漬け、メンマ、塩ウニ、イクラの醤油漬け。ご飯がおいしい。
夜は、茹でた人参、キャベツ添えの太麺パスタ。ヨコイのあんかけパスタソースをトマト缶でのばしたもの。ご飯とキムチ添え。

食:17時、ご飯、味噌汁、納豆、なます、キムチ、キュウリの漬け物、市房漬け、メンマ、塩ウニ、イクラの醤油漬け、ハラス、鮭皮、大根おろし、海苔の佃煮、ポテトサラダ。
食:24時、パスタ、キムチ、ご飯、ポテトサラダ。


1月7日(月)
晴れのち曇り、夜雨。仕事始め。数日前から仕事はしているが、仕事の連絡が電話で入るようになったので、本日を今年の仕事始めとする。働く。熊本城に数頭の牛が放置され、横に農水大臣や首相へのメッセージが書かれていたという。報道機関にも犯行声明が届いている。どこかの酪農家が、怒りのあまりにやったのだろう。どうせなら、集団で、東京都心に高齢の牛をつれてきて、放置してデモをやればいい。農水省前、日比谷公園あたりで牛を放して気勢を上げればいい。でも、たいていの酪農家は牛がかわいいので、草のあるところにしか牛を放置しない。殺せないから、放すのだ。苦痛。
雑煮をこしらえる。煮干しと焼きあごでだしをとり、大根、白菜、長葱を煮込み、コチュジャンと醤油で味をつける。焼いた餅を入れ、キムチ、三つ葉、青葱をのせて食べる。水底は、雑煮が嫌いだ。夜はカレーにする。鶏肉を炒め、セロリ、にんにく、生姜、玉葱、人参を炒め、じゃが芋、ブロッコリーを煮込み、カレールー、スパイスなどを入れて味をととのえる。ご飯は、米3合に大麦1合といつもより米を1合多く炊く。レタスを千切りにして、塩でもみ、酢、マヨネーズでレタス版コールスローをつくる。

購入:卵。

食:14時、雑煮、キムチ、なます。
食:21時、カレー、漬け物、レタスサラダ、なます、黒豆。


1月8日(火)
晴れ。夕方プールに行く。ブロッコリーはカレーに煮溶けて、ただでさえ辛くないカレーをより甘くしていく。夜は、湯豆腐。白菜と長葱が入った湯豆腐。かつおだし醤油をつけて食べる。半熟卵も食べる。

食:15時、カレーライス、キムチ、レタスサラダ、漬け物。
食:22時、ご飯、湯豆腐、半熟卵、カレー、キムチ、漬け物、海苔の佃煮ほか常備菜。


鮭鍋。水底はマロニーがお好き 2002年初菜焼き
なます。おいしいよねえ うどんは昔の風邪薬です
鮭の皮。どこかで大量に捨てられているとか ちょいと韓国風のおぞうに
名古屋名物あんかけスパ 半熟卵はカレーによく合う

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