2001年10月22日〜31日
なんと我が家で牛肉を! サンマの方がおいしかったりして

10月22日(月)
雨。水底がじゃが芋とワカメと葱の味噌汁をしたてる。香りがよい。大根と里芋、それに、豚の挽肉を団子にしたもののうま煮をこしらえてくれる。甘くて、うまい。里芋が実にいい。いなり寿司は今日でおしまい。

食:12時、いなり寿司。
食:21時、ご飯、味噌汁、うま煮、ゆでキャベツのポン酢和え、納豆、チリメンワカメ、菜漬け。


10月23日(火)
晴れ。買い物に出る。サンマが安かったので購入。水底が、塩焼きと押し寿司をこしらえるという。楽しみである。納豆もうまい。夜はやきそばをつくる。キャベツ、モヤシ、シシトウのみ。カツオブシとアオノリをたっぷりとかけて食べる。

購入:水、ヨーグルト、焼きそば麺、サンマ、日本酒。

食:14時、ご飯、味噌汁の残り、納豆、ゆでキャベツのポン酢和え、菜漬け。
食:23時、焼きそば、しば漬け、ゆでキャベツのポン酢和え。


10月24日(水)
晴れ。朝、バナナを1本食べる。昼、インスタントラーメンにキャベツ、葱、キクラゲ、海苔をのせて食べる。夜、水底がいつもの麦飯を炊き、昆布とカツオでだしをとってゴボウと葱と豆腐の味噌汁をしたてる。昨日買って塩をしてあったサンマを焼いてくれる。蓮根をゴマと醤油、みりんなどで炒めたおかずもある。味噌汁が実にうまかったが豆腐は市販のものであったため豆腐のみ味がしなかった。サンマは大ぶりで脂がのっていた。

食:8時、バナナ。
食:12時、ラーメン。
食:21時、ご飯、味噌汁、サンマの塩焼き、蓮根炒め、焼きそばの残り、しば漬け、野沢菜漬け、わかめちりめん。


10月25日(木)
晴れ。納豆汁。納豆を叩いて、味噌汁に入れたもの。納豆嫌いにはたまらない一品。30歳近くまで納豆を食べられなかった私は、仕事柄5種類の納豆の特徴や味の違いを表現する必要に迫られ、その年の年末年始を利用して納豆漬けになり、納豆嫌いを克服した。克服すると、おいしくなるもので、いまやどんな納豆でも拒まない。いや、むしろ積極的に納豆を食べている。私の実家がある熊本県は、九州や西日本ではめずらしい納豆大消費県である。その昔、熊本城が攻められた際に、健康を保つための食べものとして重宝されたといういわれから、熊本市を中心に納豆メーカーも多い。しかし、熊本県ではよく砂糖を入れて納豆を食べるのである。もっとも、九州は醤油も甘いので、砂糖を入れなくても甘い納豆を食べることになる。甘い納豆…納豆好きでも、これはいやだという人が多いらしい。
夜は水底のサンマ押し寿司。みごとである。実にうまい。酢飯と酢漬け魚のバランスがよい。美味である。ところで、塩をして酢で締めた青魚の皮はピーッときれいにはがれる。たんぱく質の変成により、皮の結着力が弱くなるせいだが、見ていて食欲をそそる行為である。

宅配:葱、キュウリ、人参、ピーマン、サツマイモ、インゲン、大根、蓮根、水菜、えのき、みかん、豆腐、油揚げ、鶏肉、卵

食:14時、納豆汁、ご飯、蓮根炒め、刻みめかぶ、漬け物。
食:20時、サンマの押し寿司、ワカメと小松菜の吸い物、キュウリのサラダ、蓮根炒め、漬け物


10月26日(金)
晴れ。髪を切りに行く。70日ぶりぐらいに髪を切りに行く。こんなに切らずにいたのは久しぶりである。腰の調子が悪いので床屋のイスに座るのが嫌だったからいかなかったのだが、さすがにみっともなくなってしまった。床屋で事情を話して、マッサージなどは遠慮する。そして、短く切ってもらう。切り終わって秋晴れの町にでたところで日差しが首筋にあたり温かい。そして、風が首筋をかすめて冷たい。秋を首筋に感じた。
朝、お茶漬けを食べて外出。昼は水底が寝ていたので、昨日のおつゆに味噌や野菜をぶちこんで棒ラーメンをゆでて食べる。夜は鍋。水菜、大根、人参、えのき、葱、豆腐、干し椎茸、鶏肉、春雨入り。わが家は今年も水炊きである。ポン酢とごまだれで食べる。今年も。うれしい季節。
今年はじめての柿も食った。

食:8時、お茶漬け。
食:12時、ラーメン。
食:22時、鍋、ご飯、漬け物。


10月27日(土)
晴れ。このところ睡眠が変である。3時間ほどで起きてしまう。午前5時に寝て8時過ぎには起きて、また夕方数時間寝て、それが2日ほど続いて睡眠時間が足りなくなると、14時間ほど、寝たり起きたりしながら寝続けてみたり。ずっと横になっている時間が多いためおかしくなった。もともと安定していない生活パターンなのでサイクルがめちゃめちゃ。水底ももともとめちゃめちゃなので、よくまあ一緒に生活していられるものだ。
朝ひとりで起き出し、少しだけ調子がいいのをたしかめて、洗濯や資源ごみの整理をする。それでも水底が起きないので、鍋汁にご飯を入れて煮込み、塩を入れて食う。塩だけというのもおいしい。水底はあとで鍋にうどんを入れて食っていた。夕方キュウリ、油揚げ、錦糸卵の冷やし中華をふたりで食べる。夜、鍋の具を細かく刻み、油揚げと生姜と葱を加えて最後に卵を落とした雑炊を水底がこしらえる。ふうふういいながら食う。鍋の翌日の幸福。
狂牛病のニュースを見たり、記事をまとめたりしていると牛肉が食べたくなる。いつものことである。みたままに、食欲は湧く。

食:12時、鍋汁ご飯。
食:18時、冷やし中華。
食:23時、雑炊、漬け物。


10月28日(日)
雨。唐突に雨が降りだし、終日の雨。時折雷や強い風も吹く。冬が近づいているのだろう。寒いと足が冷える。冷えというものは生まれて初めての体験である。なるほど冷える。身体の一部分、私の場合左足だが、そこだけが凍りついたように冷たい。痛みも生まれる。温かくすれば痛みも和らぐ。なるほどこれが冷えというやつか。つらいねえ。
シシトウとキャベツで焼きそばを作る。賞味期限が切れかけていた九州限定のインスタントソフト麺スパゲッティをつくる。ああ、昔々の給食の味。夜、水底がご飯を炊き、私が味噌汁をあつらえる。イリコ、豆腐、油揚げ、小松菜、インゲン、葱。大麦入りのご飯がおいしい。

宅配:米、湖魚の佃煮。

食:10時、雑炊残り。
食:15時、焼きそば、ソフト麺スパゲッティ、雑炊残り。
食:22時、ご飯、納豆、味噌汁、キュウリの酢の物、サンマ缶詰め、漬け物、ワカメチリメン、冷や奴。


10月29日(月)
晴れ。狂牛病の調べものをしていたり、書いたりしているうちにステーキが食べたくなる。日頃、まったく牛肉を食べないのに、どうしたことか。牛肉を食べないのは、嫌いだからでなく、ごはん食にあまり合わないからである。脂が、鶏や豚に対してくどいのだ。少量で腹にもたれる。そこで、年に2回ほどしか食べない。が、調べものをしているうちに食べたくなる。やむを得ない。国産の黒毛和牛とオーストラリア産(穀物肥育)牛を買ってきて食べ比べる。値段は倍違う。味は、ふーむ。まあ、やわらかいのは国産黒毛の方だったと言っておこう。おいしかったけれど、苦しい。ポテトサラダにキュウリを入れたものはうまかった。

購入:牛ステーキ(国産、オーストラリア産)、豆腐、牛乳、生姜、サンマ、サバ、納豆、大麦。

食:7時、ヨーグルト。
食:12時、汁かけご飯。
食:21時、ご飯、ポテトサラダ、ステーキ、味噌汁、野沢菜漬け、しば漬け。


10月30日(火)
晴れ。昨日のサバは、サバ味噌になって我々を待っていた。梅干しと生姜が入っている。美味。夜は湯豆腐。私は昆布と葱、豆腐だけの湯豆腐が好きだが、水底は鍋のフタを開けたとき、それしか入っていないのは寂しいという。湯豆腐の豆腐は、おいしい豆腐に限る。おいしい豆腐とは、よい大豆をふんだんに使った、ぎゅっとした豆腐である。
映画『千と千尋の神隠し』を見る。ものを食べるということは、その世界と縁を結ぶということである。「おむすび」は、霊力、神の力を取り込むという意味を語源とする説がある。なにをどのようにして食べるかということは、どこで、どのように生きるか、どんな世界をつくるかということの意思表明である。生きよう、食べて。おもしろい映画である。うれしくて、楽しくなる。八百万の神はいい。どんな神も、また神である。

食:11時、ご飯、サバの味噌煮、ポテトサラダ、野沢菜漬け、しば漬け。
食:17時、ジャーマンドック(買い食い)
食:21時、ご飯、湯豆腐、サバの味噌煮、ポテトサラダ、野沢菜漬け、しば漬け。


10月31日(水)
快晴、満月。新橋の事務所にひさしぶり訪ねる。昨日の湯豆腐の汁にうどんとカツオ醤油を入れて煮て食べる。夕方、豚骨ラーメンを食べに行く。夜はサンマのみりん干し。水底のお手製である。柔らかくて、味がくどくなく、サンマの風味が生きている。自分好みにできる手作り製はいい。実家から野菜や米が届く。今では手に入らないハヤトウリ。インドネシアではジャパンという名前がついている野菜なのに、おいしいのに。スープや漬物にするのだ。サツマイモの白いのや、紫のが届く。さすが南国九州。ナス、米を除いては、実家か親戚産。さっそく芋が味噌汁になる。水底、麹漬けのひとつ三五八漬けの素を友人からもらっていて、キュウリを仕込んでいた。麹の甘い香りがおいしい。

届きもの:米、ハヤトウリ、ナス、サツマイモ各種、里芋

食:11時、うどん。
食:17時、ラーメン(外食)
食:22時、ご飯(桜飯)、サンマのみりん干し、味噌汁、納豆、漬物、三五八キュウリ漬け。


稲荷ならばいつでも食べる jかじめ、とろろめ、めかぶ、どれでしょう
鍋を食べよう、 ご飯がいいね。

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