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1998年01月07日水曜日 日記ログ1998年1月1週 (はる食日記)

1998.1.11月は寒い
晴のち曇り。
明けましておめでとうございます。
1日寝正月だったのよ。テレビをだらだら見ては、寝て、ちょっと起きては、寝て。本を読んでは、寝て。まだ、 年賀状もできていないというのに。
食:0時頃、年越してしまったそばを食べる。水底がつくったそばつゆに鶏肉を入れ、温めておいた。昨年ふたりで打ったそばを茹でて、 水にさらし、そのそばつゆに入れて温め直し、青ネギと唐辛子をふって食べる。昨夜のうち立て盛りそばも、しこしこして美味かったが、 温めた汁そばも、そばの香りがつゆとだしの濃さに負けておらず、満腹であったにもかかわらず、軽く食べてしまった。
食:12時頃、おせちとお雑煮を食べる。僕は房州地ビール、水底はご飯。おせちの内容は、田作り、黒豆、サバの昆布巻き、 ムラサキイモの芋ようかん、放牧豚の味噌豚、煮しめ、紅白なます。煮しめは、干しタケノコ、干し椎茸、芋がら、こんにゃく、人参、レンコン。 本日のお雑煮は、丸目風の山雑煮。スルメと干しエビ、鶏肉でダシをとり、大豆もやしや小松菜、人参を煮て、焼き餅を入れる。本当は、 かまぼこなども入れるのだが、買い忘れていた。田作り、黒豆、昆布巻き、芋ようかんは水底製。あとは、僕。
食:22時頃、食べる。年末より仕込んでいたおでんと雑煮の残り汁を使った吸い物。それに、鶏の胸肉を使った簡単蒸し鶏。ご飯、日本酒。 おでんは、29日頃より、牛のアキレスをぐつぐつと煮込み、3度ほど水を換えて下地を作った。それに、昆布、人参、ジャガイモを入れ、 しばらく煮込む。さらに、大根、こんにゃく、生ダコ、牛スジ、ゆで卵を入れ、薄口醤油、日本酒、みりんで味を調えて煮込む。さらにさらに、 チクワ、天ぷら、餅入り巾着を入れて煮込み、完成。うおう。うおう。うおう。吸い物は、ホタテとエビ、モヤシを加えたものである。うおう、 うおう、スルメのダシがうまい。日本酒は、天狗舞の純米山廃仕込み。うおう、うおう。むふう。蒸し鶏にはゴマだれをかけて食べた。うおう、 うおう。おっと、おせちも食べたんだ。忘れるところだった。

 

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1.2
深夜、ふたりはごそごそと起きだしてパソコンをいじるのであった。ようやく年賀状に着手。
今日の出来事。水底は少々ぼけが入っている。短期記憶障害が年末年始にあって、ちょっと不安。食事後1時間足らずで「飯食べたっけ」とか、 私が風呂から上がって30分もしていないのに「風呂入ったっけ」というのは怖い。しかし、今日の出来事は違った。 ちょっと外出するのにテレビを消そうとして、いつものように「リモコンどこだっけ」と尋ねると、自信満々でコードレス受話器を差し出した。 「ねえ、それは…」と言うまで、水底は気が付かなかったのだ。ああ。爆笑。
食:12時頃、水底が海の雑煮を作る。水底の雑煮は、鰹節と鶏肉のダシに、人参、大根、小松菜が入り、「はば」 と呼ばれるアオサと鰹節をのせるすまし汁である。これに焼き餅を入れるのだ。「はば」は静岡県御前崎の特産であり、本日は、 代用として青海苔を使う。さっぱりとして海の香りがする。実にうまい。これに、ご飯、昨夜のおでん、キムチ、おせちなどを用意して食べる。 丹那酪農王国のビールも飲む。
食:20時頃、ラーメン、おでん、ご飯、キムチ、を食べる。ヨーグルトドリンクを飲む。丹那のビールも飲む。ラーメンは、 人吉球磨地方のJAが作った棒ラーメンとんこつ味を使用。それに鶏肉、大豆もやし、青葱を入れ、最後に海苔と、煮豚を乗せる。 ラーメン添付のスープを半分にして煮豚の味が染みた味噌を入れる。これが極上のうまさ。ヨーグルトドリンクは、 オレンジジュースにミカンとバナナを加えたもの。

 

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1.3
静岡御前崎水底実家にて。新幹線とバスを乗り継いで久しぶりの海沿いの町である。新幹線はそれほどでもなかったが、バスが東名高速に入ると、 下りにもかかわらずUターンラッシュの渋滞にはまってしまう。
どうも、風邪のようで、寒く、だるく、頭が痛い。以前に来たときも鼻かぜで往生していたのだが、タイミングが悪いようだ。
食:家の冷蔵庫をのぞくと大変なことになっている。豚バラの固まりや鶏モモの1枚肉が冷蔵状態で加熱料理を待っている。 大量の大豆モヤシもある。仕方がないので、ゴーヤチャンプルーをこしらえる。ゴーヤ、人参、モヤシ、豚バラ、鶏モモを使う。半分ほどを食べ、 残りはおせちなどとともに持参することに。おでんは固形物の残りを食べ、冷蔵庫へ。大根、人参、卵、ジャガイモなどが余っていた。それに、 餅入りきんちゃくを食べる。炭水化物が少ないので、丹那の地ビールを飲むことにした。
食:夜、御前崎に着くと早速ご飯が用意されていた。やはり、そこはそれ、刺身である。トンボマグロ、イカ、トリガイ、カンパチ、タイ、ウニ、 サケ、さらに、ズワイガニがどどーんと1杯。それにおせち。酢の物やハムまでも、ご飯にハマグリの吸物付き。 キムチや白菜の漬物などもあった。豪華絢爛である。日本酒を1合強いただく。食後にミカンをたくさんいただく。風邪薬もついでにいただいた。

 

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1.4
深夜大荒れの天気、午前中曇っていたがやがて晴れる。1日中風が強かった。昼間おさまっていた風は、 夕方から再びひどくなって家がごうごうと鳴っていた。岬の町なのだ。山の町とは違い、風が遠くから渡ってきて遠くへ行ってしまう。 途中でさえぎるものは何もなく、風はおもむくままに真っすぐと吹いてきて、はじめて当たる障害物に驚き、怒りを直接的にぶつけてくる。 ぶつけられたほうはたまったものではなく、家はきしみ、唸る。しかし、家もそこに住んだことのある人も慣れたものである。風に驚き、 音におびえるのは、山の激しくも短い風にしか出会ったことのないよそ者だけである。
昼まで寝ている。食後も、ふとんでごろごろと本を読む。バニラとクリームとバターの香りが階下から香ってきて心地好い。 「虫とけものと家族たち」(ジェラルド・ダレル、集英社文庫)ギリシャの田舎に暮らし、 自然と一風変わった人々に囲まれながら成長した著者の追想であるが、虫や生命の描写、人々の描写、 自然の描写が生き生きとして軽妙でやさしく美しい。ほっとしつつ、笑える1冊である。
映画「ベイブ」を見る。牧羊豚になった豚の話である。豚の役者が変わるのは、きっと、撮影中に次々に成長するからに違いない。しかし、 水底も僕も豚が変わることにすぐに気がついてしまう。豚については詳しいふたり。さて、原題の「BABE」だが、ここからバリ島「バビ・ グリン」が、ベイブ・グリルであることに思いいたった。そうか、英語か。ちなみに、グリングリンのグリンでないことは言うまでもない。 きっと、もとは、フィリピンの「レチョン」のようなバリ語の表現があったのだろうが、インドネシアのイスラム化と、 英語の導入によって今のような呼び名になったのだろう。
食:12時頃、我々が持ってきた料理を味噌汁とご飯で食べる。ゴーヤチャンプルーがうまい。味噌豚は大好評。煮しめはもう傷んでいた。 薄味過ぎたのかもしれない。
食:5時頃、水底&水底妹がこしらえたシュークリームと買ってきてあったチーズケーキでお茶の時間となる。 バニラビーンズ入りのクリームが香りよくてついつい多く食べてしまう。
食:7時頃、夕食。ハマグリとタラコのパスタ。寿司太郎の寿司。夜ミカンをたくさん食べる。

 

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1.5
晴れ。早朝起き出して満天の星を見る。流星なんてここ数年見ることがなかったのに気がつく。そして、 自分の目がさらに悪くなっていることにも。
世の中では今日から仕事はじめらしい。皆、仕事に出かけてしまった。水底と私は、ぼんやりしているだけだ。「それでいいのだ」と、 かの赤塚先生もおっしゃっておられる。それでいいのだ。星も見られたし。
化学繊維製の猫じゃらしでトラ猫と遊ぶ。前日も遊んだのだが、本日はのべ30分ほど遊んだ。 必死になってとらえようとする猫の姿は涙ぐましくも笑える。後半はばててしまって、上半身だけで動き回っていたが、ずいぶんと体力を使い、 同時にストレスをためたようだ。別の毛玉を転がしたら噛み付いてぼろぼろにするまで放さなかった。それでも、 時間を置いて再びひっかかって来たのだから、きゃつも納得がいかなかったに違いない。そしてその後、水底姉妹がいくらいたぶっても、 もはや反応を示すことすらできないようで、呆然と宙を見つめていた。動物虐待だろうか。明日になれば分かる。
食:10時頃、御前崎風雑煮、ごはん、おせちの残りなどを食べる。
食:15時半頃、菓子パン半分と金ちゃんヌードル、ご飯、キムチを食べる。菓子パンを食べたのには訳がある。日本中を自転車で回っている 「なりちゃん」がチョコバー入りのパンを北海道で見つけたとメールで書いてきたことがあった。僕にとっては懐かしいだけの品物だが、 水底は見たことがないとのたまう。そこで、それ以来ふたりでずっと探していたのだ。今日、スーパーで類似品を見かけたと思い、 買ってしまったのだが、実は内容表示が「クランチ入りチョコレート、バタークリーム」ではなくて「クランチ入りチョコレートバタークリーム」 だったのだ。愕然としながら、水底とふたりでつまらない菓子パンを食べてしまった。ところで、ジャンクついでだが、 金ちゃんラーメンをご存じだろうか。徳島の徳島製麺が出しているブランドで、袋麺とカップ麺がある。僕はかつて広島に住んでいたので、 大手メーカーよりも安い金ちゃんラーメン袋麺にはずいぶんと世話になったのだが、 静岡あたりまではカップ麺の金ちゃんヌードルが進出しているのである。金ちゃんヌードルもくせ者で、 プラスチックの二重になったカップにきっちり閉めることができるプラスチックの蓋がついている。中身は、 スープと具が分かれて麺とは別に袋に入っていて、スープは関西風のあっさり醤油味だが、具が濃いのだ。フリーズドライとは思えない干し海老、 刻んだ干ししいたけ、豚肉の干したものに人参、卵までが入っている。韓国のインスタント袋麺にも、 しいたけなどが入っていて具が充実しているが、日本のカップ麺で和風のまま具を充実させているケースはあまりない。容器の二重性にしても、 外はつるつるのコップ状だが、内側はひだひだになっていて、保温性に富んでいる。持つ手は熱くなく保温性が高いのは実に優れている。 東京ではなかなか手に入らないが、静岡以西の本州では見かけることがあるのでぜひ手にとってもらいたいアイテムである。 ちなみに茹でた三つ葉が残っていたので、一緒にして食べた。
食:7時頃、ナシゴレン3種とガドガドの食事。ガドガドは、人参、ジャガイモ、モヤシ、厚揚げ、ブロッコリーに、 落花生をすりつぶして作ったソースを掛けて食べた。ナシゴレンは、その場で手作りサンバルソースが主役。ニンニクが入らない普通の焼き飯と、 ニンニクが少しだけ入ったチキンライスと、ニンニクたっぷりの焼き飯である。素材は、鶏肉、玉ねぎ、人参、ニンニク、ニンニクの芽、 ピーマン、セロリ、モヤシ。さらに、クルクップとトマト、キュウリ、目玉焼き添え。野菜たっぷりの食事であった。ちなみに、クルクップは、 過日熊本の百貨店で購入したインドネシアのものであるが、味が子どもの頃に食べたカルビーの仮面ライダースナックにそっくりであった。 やや甘く、ほんのり辛く、ねっとりした食感である。

 

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1.6
晴れ。風が強く、雲が流れる。青空の中で、雲海が道でもできているかのように同じ場所を流れ続けている。ここよりかなたへ。 形を変えながら先を急いでいる。城壁のように、龍のように、帆船のように。ごうごうという風は、相変わらず家を揺らし、鳴らし続けている。 散歩にでも出ようかと思ったが、風が冷たそうなのでやめた。昨日は車に乗って数件買い物に出かけたが、それ以外、 こちらに来てからほとんど出歩いていない。部屋の中の幽霊である。そういえば、東京の家でもあまり出歩かない。それはそれで、 家の中で忙しいのだが。ぼんやりととりとめのないことを考えては、うとうととしている。世の中は急速に不況になっているようだ。インフレは、 失業者にとって辛いものだが、それ以外は、取り急ぎ慌てることもない。ゆったりと世の中の動きを見ていよう。 参加していないものの特権である。
昨夜再び寒くなり、風邪がぶり返してきた。ひどくはないのだが、今度は鼻がでる。
食:12時、ご飯、昆布の味噌汁、キムチ、海苔、野菜炒め。野菜炒めは、白菜とトマト、ピーマン、モヤシ、 ハムをソースとケチャップで味付けしたものである。
食:15時、お茶と抹茶おてもちというおはぎ。赤福の一種。
食:8時頃、ご飯、そば、鯛の香草焼き、白菜の漬物。そばは、水底と僕が打ったもの。今年初めてのそば打ちである。 やや乾燥ぎみになってしまったが、まずまずの出来であろう。水底と水底妹が作った3種のミニマドレーヌも食べた。 丹那のビールと日本酒をいただく。
食:22時頃、水底父作トマトソースのスパゲッティをいただく。寝る前にヨーグルトを食べた。起きたらきっと胃がもたれていると思う。

 

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1.7
御前崎の朝は、雲一つないすばらしい天気だった。御前崎より静岡、静岡より東京へとバスを乗り継いで、水底、水底妹と帰った。
食:7時頃、御前崎にて七草粥を食べる。餅が入っていたのは初体験である。海苔のつくだに、ふりかけゴマで食べる。
食:12時半頃、バスの中にて。静岡駅の魚河岸寿司売店にて購入した寿司を食べる。魚河岸寿司のネタは、 自動機械で握っているにもかかわらず、しゃりを取り巻くように分厚く長い。そして、新鮮だ。ひかりものを中心にがつがつと食べる。 いなり寿司、マグロのフライ、コロッケ、カボチャコロッケも食べた。 なかでもマグロのフライは1パックにたっぷり入って130円だったことを付け加えておこう。お茶は缶のもの。
食:20時頃、自宅にて鍋をする。鶏に骨付きもも肉と、昆布、塩豚を入れ、生椎茸、白菜、小松菜、チンゲン、 大豆もやしの水炊きをメインにした。それと、先日のおでんだしを使い、タマネギ、人参、長ネギと牛バラ肉を煮込んだ牛丼皿も用意した。 もちろん、キムチも食べるのである。それに、ご飯。鍋のタレは、僕が醤油と酢、ゆずこしょうとキムチ。水底はゴマだれゆず風味である。 味はふたりとも違うのだが、おいしいと言い合う。いつもの鍋風景。牛肉もおいしかった。

[はる食日記 |1998年01月07日 ]

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